前立腺炎の痛みを治す方法

男性が1度は経験すると言われている前立腺炎の原因と、その強烈な痛みを緩和する方法について

前立腺炎から引き起こされる合併症

前立腺は、男性だけに存在している特殊な生殖器で、精液の一部である前立腺液の分泌やその蓄積を行ったり、射精の際には平滑筋が収縮する事によって、尿の排出を防ぐとともに、精液を体外へ排出する働きなどがあります。

 

前立腺の周囲には、膀胱、陰茎、精嚢、直腸といった様々な組織があり、その組織にまつわる筋肉、神経、血管、精管、尿道が複雑に密集して存在しています。

 

そのため、前立腺炎によって前立腺の組織から痛みが起こるようになると、性器と肛門の間にある会陰部、足の付け根の鼠蹊部や太腿、恥骨、肛門、睾丸など、下腹部の周囲の様々な部分からも関連痛が生じたり、しびれや痒みが発生する事があります。

 

射精を行う時や、腹圧をかけて排尿を行う時には、精管や尿道に強い内圧が加わるため、その通り道となる前立腺や周囲の粘膜を刺激して、痛み、灼熱感、痒みなどの通常とは異なる違和感が起こる場合もあります。

 

このような痛みや不快感は、射精痛や排尿痛と呼ばれています。

 

強い射精痛がたびたび起こる事によって、射精の頻度が極端に少なくなると、精子を生産したり男性ホルモンを分泌する働きなどの、精巣機能の低下が起こり、それによって性欲が低下したり、勃起しにくくなるなど、男性機能の低下が起こる場合があります。

 

また、前立腺炎によって、前立腺液を分泌する働きが低下すると、精子の運動に必要な栄養源や精液のph値が変化して、精子の運動率や生存期間が低下する事があり、不妊の原因になる事があります。

 

他にも、前立腺炎によって、前立腺に腫れや充血が生じた状態が続くと、膀胱の神経が刺激を受けるようになるため、頻尿、残尿感、尿漏れなどが起こりやすくなるために、不眠症睡眠障害の原因になる事があります。