前立腺炎の症状と発作的な痛み

細菌感染によって前立腺炎が起こった場合には、ほとんどの場合において高熱が出る事が多く、他にも頭痛、筋肉痛、関節痛、悪寒、体のだるさといった、風邪によく似た症状が起こるようになります。

そして、前立腺のある会陰部に腫れや圧迫感を感じる事が多く、その周囲から強い痛みが起こったり、射精の際に痛みが出るようになる事もあります。

尿道口から細菌が感染した場合には、尿道炎を起こす事があり、尿道から痛みや痒みなどの違和感が生じるようになったり、おしっこをする度に痛みを感じるようになる事があります。

そして、頻尿や残尿感などの排尿障害が起こる事もあります。

治療後に細菌や白血球が検出されなくなった後においても、前立腺の分泌腺内に細菌がまだ潜伏し続けている場合には、微熱が続いたり、たびたび発熱が起こりやすくなり、風邪ぎみのような諸症状なども発生しやすくなります。

このような細菌感染による症状は、陰部や下着を清潔に保っていても、疲労やストレスが溜まり、免疫力が低下している時には、他の部位の感染症の原因菌が前立腺へと入り込んでしまう事があり、そのために前立腺に炎症が起こり、痛みや違和感などの症状が発生する事があります。

股間の圧迫や座りっぱなしなどから、前立腺やその周辺の組織にうっ血が起こり、前立腺に炎症が起こった場合には、発熱が起こる事はほとんどありませんが、前立腺の腫れや充血によって強い痛みが発生するようになります。

そのような痛みは、下半身の冷えや骨盤周辺の締め付けなどから、前立腺やその周囲の血流が悪くなるたびに、発作的に痛みが起こるようになります。

また、睾丸の動きや性器の圧迫などで、周囲の血管や神経が刺激を受けたり、前立腺の周囲の筋肉、血管、神経などが疲労を起こすと、たびたび痛みが起こるようになります。

前立腺に溜まっている老廃物や毒素は、前立腺をマッサージする事によって前立腺の血行を促進して、周囲に拡散させる事ができるため、痛みが起こりにくくなる場合がありますが、細菌や膿が残存している場合には、全身に炎症を広げてしまう恐れがあります。

射精する事は、自然に前立腺の平滑筋を収縮させる事ができ、前立腺に溜まっている膿性分泌液も排出する事ができるために、細菌感染によって前立腺炎が起こっている場合には、定期的に射精する事が好ましいと言われています。