前立腺炎の痛みを治す方法

男性が1度は経験すると言われている前立腺炎の原因と、その強烈な痛みを緩和する方法について

前立腺の圧迫によって誘発される前立腺炎

前立腺炎は、前立腺に大腸菌ブドウ球菌などの一般細菌が入り込む事によって、前立腺の組織に腫れや充血といった炎症が起こるケースが最も多いと言われていますが、細菌は特に検出されず、原因がはっきりしないケースも多く存在しています。

 

それには、検査によって細菌や白血球の死骸が検出されないだけで、実際には分泌腺内にはまだ細菌が残存しているケースや、細菌が死滅した後においても、痛みや不快感などの不快な症状が継続的に治まらないケースなど、細菌感染が発病のきっかけとなっている場合が多い傾向にあります。

 

普段から、自転車やバイクで長時間、前立腺のある会陰部を圧迫する機会が多い場合や、仕事の大半がデスクワークで、座りっぱなしでいる時間が長い場合などには、前立腺やその周囲の組織が長い間圧迫される事で、血流が悪くなり、組織がうっ血を起こしたり、老廃物が溜まったままの状態になり、免疫力も低下していきます。

 

前立腺炎は、尿道口から細菌が入り込み、尿路をさかのぼるようにして上行性感染を起こす事が、最も多い原因と言われていますが、前立腺やその周囲の組織の血行が悪くなると、細菌への抵抗力が弱まるために、他の部位の細菌が血液によって運ばれてきた際に、炎症が起こりやすくなります。

 

前立腺液は、精子の運動に必要な栄養源が豊富に含まれており、酸に弱い精子を守るためにアルカリ性になっていますので、細菌にとっても好条件となるため、分泌腺に定着すると、活発に繁殖しやすくなります。

 

そのため、陰部や下着を常に清潔にしていても、股間が長時間、圧迫され続けている場合には、前立腺炎を発病しやすくなります。

 

他にも、ベルトやズボンで骨盤周囲を強く締め付けていたり、運動不足、飲酒、喫煙、糖尿病などから、下半身が冷えやすい体質の場合には、前立腺やその周囲の組織の血流が悪くなるために、前立腺炎の発症を誘発してしまう場合があります。